萌えアニメを馬鹿にしている人にこそ見てほしい。アニメ「らき☆すた」の魅力
こんにちは、くりーたです!
今日は僕の大好きなアニメ、「らき☆すた」について書いていきます!
「らき☆すた」は今年でアニメ放映10周年ということで、現在、ニコニコ動画で無料配信を行っています。まだ見ていない方はこの機会に是非とも視聴していただきたいと思います。7月14日までなのでお早めに!
それで僕も久しぶりに視聴しているわけですが、やっぱり面白いんですよね~。
今日はそんな「らき☆すた」の魅力について語ってきます。
そもそも「らき☆すた」って?
名前は聞いたことあるけどあんまりよく知らないという方のためにちょっとだけ紹介します。
『らき☆すた』とは、美水かがみ先生原作の萌える癒し系4コマ(公式紹介文より)。
オタクな少女泉こなたと、そのクラスメイトの柊つかさ、高良みゆき、つかさの双子の姉である柊かがみの4人を中心とした、女子高生の日常生活を描くほのぼの癒し系(萌え萌え)コメディ。その作風は一見ゆるゆるなようで、オタクに馴染みの深い事柄をチクリと刺すシニカルなネタも案外多い、という特徴がある。
可愛らしい女の子たちのゆるい日常を描く、いわゆる「萌え4コマ」作品なのですが、ただの「萌え4コマ」にあらず。
「らき☆すた」自体、漫画を原作としつつゲームやアニメなど様々なメディアミックスが行われた作品ではありますが、特に「涼宮ハルヒの憂鬱」や「けいおん!」などのヒット作で知られる京都アニメーションが制作したアニメ「らき☆すた」は、各方面に大きな反響を呼び起こしました(この記事でも主にアニメについて語っていきます)。
アニメOP曲の「もってけ!セーラーふく」は深夜アニメソングながらオリコン週間チャートでは初登場2位を記録*1。
Mステのランキングでこれが流れて、我が家の食卓がざわざわしたことは今でもよく覚えています。
また、作品の舞台となった埼玉県久喜市の鷲宮神社にはファンが殺到するなど、「聖地巡礼」やアニメによる町おこしの代表事例にもなった作品です。
アニメ放送から10年たった現在でもまだまだ活気に溢れている模様。
こうした社会現象を巻き起こした「らき☆すた」は、日本社会へのオタク文化の浸透という観点からみても非常にエポックメイキングな作品でした。
以上が作品の概要です。ここまでは教科書通りというか、ネットで検索すれば出てくる情報なんですけど、以下、アニメ「らき☆すた」の魅力について、割と主観的というか、個人的な意見を書いていきます。ここからが本編です。さぁ始まるザマスよ!!
アニメ「らき☆すた」の抗いがたい魅力
可愛らしいキャラクター。共感を呼ぶ「あるあるネタ」。コアな人達でも楽しめるパロディ。何とも言えないゆるーい雰囲気…。「らき☆すた」の魅力を挙げるとキリがないのですが、しかし、敢えて「最大の魅力」を挙げるとすると、それは「アニメーションの動き・細やかな描写、表現力」である。と僕は言いたい。
「らき☆すた」って派手なアクションはないし、基本的に会話劇なわけじゃないですか。しかも中身はしょうもない雑談だったりして。だったら画面なんか見ないでテキトーに他の作業でもしながら聞き流したっていいはずですよね?
でもそれができない。そうさせない。
なんとなく見始めていたつもりが、いつの間にか画面に釘付けになっている…!
気がつけばそこには、かがみんやつかさの一挙手一投足にニヤニヤしている気持ちの悪いオタクの姿が…!!
これが「らき☆すた」の魅力、というかもはや魔力です。
で、なんでついつい画面に吸い寄せられるように見入ってしまうのかというと、それは先ほども述べた通り、「アニメーションの力」なのではないかと思うのです。
「らき☆すた」って(京アニ作品全般に言えることですが)、本当にぬるぬる動くんですよ(萌えアニメのくせに!)。しかも細かい。日常のちょっとした動作や仕草をすごく丁寧に描くんですよね。
と、言葉で説明してもわかりずらいと思うので、実例を出しながら説明していきます。
例①:ツンデレかがみん
「らき☆すた」第7話『イメージ』より。
かがみんファンには有名なシーンですが、上の動画の4:25あたりから再生してみてください。
かがみが「みんなと同じ組になりたくて文系を選んだ」ことをこなたにからかわれるシーン。
見てくださいよ。これ。
ぬるぬる動く。
そして
かわいい*2。
まあ、このシーンは力を入れて描いたんだろうなって感じなんですけど、今度は14:36に移動してください。
例②:ぴょこんとするつかさ
買ってもらったケータイを嬉しそうに見せるつかさ。
「はやく誰かから掛かってこないかな~」
ぴょこん
おわかりいただけただろうか?
「はやく誰かから掛かってこないかな~」と言いながら、つかさちゃんがぴょこんと跳ねたのを。
別にこんなの「ぴょこん」としようがしまいがどっちでもよかったはずなんです。話の筋には関係ないですから。それでもわざわざ敢えてぴょこんとさせた。そこに京アニの恐ろしさを感じてしまうのです。
何もこのシーンが特別なのではなく、他の何気ない会話シーンでも「らき☆すた」ではキャラクターがぴょこぴょこ動くんです!かわいい。
例③:座るときにスカートを直すつかさ
最後にダメ押しのワンシーン。
第6話『夏の定番』より。イニシャルDパロディや「てもてー」など見所満載の6話ですが、ここは18:06から見ていただきたい。すごく地味なシーンなんですけど、個人的に感心してしまったので。
部屋の片づけが終わったつかさが、かがみやこなたがいる部屋に入ってくるシーン。
つかさが床に座る瞬間をよーく見てください。
つかさちゃん、座るときにちゃんとスカートを直しています。
こういう何気ない日常の動作も省略せずに丁寧に描き出しているんですよね(「萌えは細部に宿る」ということでしょうか…?)。
やっぱり京アニって恐いなって思いました。
ということで、皆さんいかがでしたでしょうか(そんな盗撮魔を見るような目で僕を見ないでください)。
まあこんなふうにですね、「らき☆すた」を一度見たことのある人も、食わず嫌いでこれまで見なかった人も、是非皆さん、今度は「アニメーション」に着目して「らき☆すた」を見ていただければなと思います。中身スカスカの萌えアニメかと思いきや、実は非常に濃密で豊か(リッチ)なアニメであることに気がつくことでしょう。
そして気がついた時には「らき☆すた」沼にズブズブと嵌っていること請け合いです。
最後に
今回の記事では主に「アニメーション」という観点から「らき☆すた」の魅力に迫っていきました。ここではお伝えしきれませんでしたが、もちろん「らき☆すた」の魅力は他にもたくさんあります。
例えば、平野綾さんをはじめとする声優さんたちの可愛らしい演技ですとか、キュートなキャラクターデザイン、テンポの良い脚本、斬新かつきめ細やかで気の利いた演出、耳に残る心地よい音楽…。見るたびに色々な発見がある奥の深い作品ですので、皆さんも自分なりの楽しみ方を見つけられると思います。
ここまで「萌えアニメを馬鹿にしている人にこそ見てほしい。アニメ「らき☆すた」の魅力」という題で書かせていただきましたが、この記事がどれだけ「萌えアニメを馬鹿にしている人」に響いたかという点に関しては正直よくわからないです。もしかしたら「やっぱ萌え豚きっしょ」と思われてしまった可能性もあります。
しかし(僕がきしょいかどうかは置いておいてですね)、萌アニメのすべてが低品質なジャンクフードというわけではなく、むしろ丁寧に造り込まれた「質の高い萌えアニメ」というものがあるんだということを、この記事を通してわかっていただければなと思います。
「らき☆すた」本編は、7月14日までニコニコ動画で無料配信しております!
気になった方は是非、観てみてください!
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ではでは、また次回。ばいにー!☆
*2:これ余談なんですけど、かがみんはツンデレ「だから」かわいいんじゃないんですよね。かがみんが見せる表情・仕草の一つ一つの積み重なりが愛おしいのです。なんというかその辺を取り違えてしまうと「量産型萌えアニメ」になってしまうんだろうなと思います。ツンデレ「である」ことが先行してしまうと、とたんに薄っぺらいテンプレツンデレキャラになってしまう。大事なのはツンデレという「設定」ではなく、「いかにしてどのように」ツンデレであるか、という描き方・ディティールの部分ではないでしょうか。そしてその描き方・ディティールに徹底的にこだわったのがこの「らき☆すた」という作品なのです(「余談」とか言っておきながら、実はこの記事で一番言いたいことがコレだったりする)。