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イケメンとキモメンの決定的な違い―「女子中高生に固執する成人男性たち」に寄せて―

先週末、こんな記事が話題になっていた。

www.lovepiececlub.com

 「街で見かけた女子中学生を美少女ゲーム風に起こしたイラスト」を議論の取っ掛かりとしつつ、一部の男性の女性を見る視線、態度の気持ち悪さを、女性である筆者の実体験を交えて綴ったコラムである。

男性なら誰しも電車や学校、あるいは職場で可愛らしい女性をジロジロ見てしまった経験があるのではないだろうか。特に、僕のような女性に縁の無い飢えた野郎であるならば尚のことである。

そんな我々にとって耳の痛い記事が上の記事である。

 

 

読んでいただければお分かりの通り、上記事では女性を「ジロ見」する男性をけちょんけちょんにぶった切っている。少々言葉尻がきつかったせいか、ツイッターを検索してみると、一部の(おそらくさえない男性の)ネット民がこの記事に対して「イケメンならいいんだろ?!」と、逆ギレ的反応を示していた。

しかし、この「イケメンならジロ見されても気持ち悪くないんだろ?」という言いがかりに対してはコラム内ですでに反論が用意されている。

筆者は言う。

「イケメンならいいんだろう、という言い草がある。いま、上記の男性社員が福山雅治玉木宏のような極上のイケメンだったら、と想像してみた。どうにも想像がつかない。彼らとそういう行動が結びつかない(イケメンとジロ見は両立しない。そういう行動をしている時点でイケメンと認識されにくい)し、1~2回はよくてもやはり3ヶ月、半年、1年のスパンで日常的にそういった行動をしてきたら、イケメンであっても、いやイケメンなら尚「イケメンなのに」と気持ち悪さが複雑化するだけのような気がする。」

 

どんなに「顔が」イケメンでも、ジロ見するような男は気持ち悪い(=キモメン)なのである。 おそらくこの辺に、つまり容姿ではなく相手を見る態度、コミュニケーションの態度にイケメンとキモメンの分かれ目、決定的な違いがあるのではないだろうか。

 

ではどのように相手を見ればイケメンで、どのように相手を見ればキモメンなのか。

様々な要因が考えられるが、おそらく最も根本的、且つ説得力のある違いは、「相手を一人の人間として見ているか否か」であろう。イケメンは目の前の女性をきちんと(少なくとも表面上は)一人の人間として見ているが、キモメンはそうではない。

 

キモメンがいやらしい視線で女性をジロ見するときのことを考えてみよう。

その時、キモメンは頭の中で何を考えているだろうか。

「お、いいケツしてんな」とか、「おっぱいでけえ」とか、「ムチムチの太もも!」とか、「髪の毛いいにおい・・・」などといったことを考えているのではないだろうか。

あるいは、「女子中学生ぺろぺろ( ^ω^)」とか、「JK!JK!( ゚∀゚)o彡゚」などと考えているかもしれない。

これらの視線には相手を一人の人間として捉えようとする意志が全く欠けている。「いいケツ」など、相手のボディパーツのみに着目することによって相手を「モノ化」し、また「女子高生」など、相手の属性にのみ着目することによって相手を「記号化」して、消費しているのである。

 

そこには相手の人格への敬意は微塵もない。相手がかけがえのない固有の名前を持った存在であり、豊かで複雑な人格を持っているという想定は、この瞬間どこかに吹き飛んで行ってしまっている。

「彼らは、自分の思い描くような女子中高生と、自分の思い描くようなシチュエーションでの交流は、したいと思っているんじゃないだろうか。・・・あれは、「俺のイメージを崩さない程度に、君と交流させてください」という、超一方的な、向こうの必要な部分だけを私の中から強引に搾り取ろうとする行動だったんだなあ。」

 そう、正に、「超一方的な、向こうの必要な部分だけを私の中から強引に搾り取ろうとする行動」なのである。

 

 つまり、この手の男性は「相手を個人として尊重する」という、コミュニケーションの基本姿勢が全く取れていないのだ。相手の人格を無視して、一方的に欲しいパーツや記号だけを取り出そうとしたら、そりゃキモがられるに決まっているではないか。

 

翻って、イケメンはどうか。イケメンだって相手を「エロい目」で見ることもある。でも女性たちからはそんなに嫌がられないし、寧ろ喜ばれる。何故か?やっぱり顔なのか?

いやいや、そうではない。顔も多少は関係あるかもしれないが、それ以上に、イケメンの「エロい目」とキモメンのそれとでは、中身が全然違う。その違いが、くどいようだが、相手を個人として見ているかどうかの違いである。

 

少女漫画やドラマのシーンを思い返してみてほしい。そしてイケメンがヒロインに対して発しているメッセージに注目してみよう。彼らは何と言っているだろうか?言葉や表現は様々だろうが、結局、こう言っているのではないだろうか。

 

「君が好きだ」

 

おっぱいやお尻といった体のパーツでも、「女子高生」や「OL」といった記号でもなく、「君」が、人格とか色々全部ひっくるめた君という人間が、好きだ。そう言っているのではないか?

エッチなシーンでヒロインの体のパーツに言及する際には必ず、

「(ヒロイン名)ちゃんの(体のパーツ名)、かわいいよ」

みたいに、他の誰でもない君の体が愛おしいのだということをちゃんと伝えているのではないか?

 

イケメンが本当のところ何を考えているのかはわからない。もしかしたら「おっぱいうひょー」とか考えているかもしれない。しかしそれを決して態度には出さないし、出さないよう努力している(たぶん)。イケメンはその辺の気遣いがとても上手いのだ。そこがイケメンのイケメンたる所以なのだろう。

 

だからと言って、この記事を読んだ君たちキモメンが明日、学校や職場でいきなり「○○さんの指・・・綺麗ですね・・・デュフフ」みたいなことを言い出したらそれはキモイ。

相手の都合を考えずに自分が欲しい反応(例えば、「えっ、そうですかぁ?そんなに見られると照れちゃいます・・・(はーと)」みたいなの。そこまでいかなくても「何言ってんすかw先輩www(超笑顔)」みたいなのとか)を一方的に期待してしまっている。その時点でキモイのだ。

イケメンは自分と相手との関係や距離感を考慮した上で、そういう関係になって、そういう場面になって、そのときになって初めてそういうことを言う。つまり相手を(もちろんジロ見という意味ではなく)しっかり見ているのだ。

 

以上を踏まえて、今度はキモオタコンテンツの中身を見てみよう。或いはその辺に転がっているAVでもいい。

同人誌、AVのどちらとも、「ロリ」とか「巨乳」とか全部「萌え要素」に分割されて「データベース化」されている。そしてキモメンたちはパーツや記号をこぞって消費する。そこに「人格」の入る余地はない。

 「いや、俺は(二次元キャラ名)ちゃんの人格も含めて、全てが好きなんだよ!」と言う人もいるかもしれないが、そのキャラクターの人格とは、「ツンデレ」とか「無口」とか「ドジっこ」とか「ボーイッシュ」とか、規格化された「人格」なのではないか?あなたが都合よく萌えられるように作り出された「人格」なのではないか?

 

・・・いや、二次元キャラを愛する気持ちはわかるよ。だって可愛いもん。

あの子たちは嘘をつかないし、陰口も言わないし、ヒステリックに喚くこともない。年を取ってババアになることもなければウンコもしない。決して僕らを傷つけない。

綺麗な花を愛おしむことは簡単だ。二次元キャラも花と同じなんじゃないの?人間を愛することとは違うよね。

キモオタコンテンツやAVに描かれている女性は人間でない、綺麗なお花である―いや、これでは花屋や華道家の方に失礼だから、やっぱりもっと直截的に言おう―「可愛いパーツと記号の寄せ集め」である。こうしたコンテンツに親しんできてキモメンたちは、目の前の女性をしばしばそうした「寄せ集め」と取り違えてしまうのだ。

 

以上、同じ「エロい目」でもイケメンとキモメンではその質が全然違うということを論じてきた。もう一度繰り返すと、イケメンは一人の人間として相手と向き合うが、キモメンはパーツや記号として自分に都合よく相手を消費する。

イケメンだって頭の中ではしょうもないことを考えているかもしれないが、彼らは自らの欲望が表に出すぎないように自制することで、己の爽やかさを保っている。相手への配慮も忘れない。それに対しキモメンは、全身から欲望(しかも自分勝手な欲望)ダダ漏れで、見るからにキモイのである。

 

もしかしたら一部の男性はこの記事を読んで不快な思いをしたかもしれない。でも君たちだって、「高収入、高学歴、高身長、イケメンじゃなきゃいや!」って鼻息荒くしているアラフォー女子(笑)とか見たらドン引きでしょ?僕たちも「黒髪ロング、貧乳、清楚系がいい!」って同じことをしていたんだよ。どちらも相手の人格を無視して自分が欲しい要素だけを搾り取ろうとする行為であることには変わりない。

 

しかし一方で、本記事やここで題材にした田房氏の記事は、捉えようによってはポジティブなメッセージを発していると思う。つまり、イケメンになるかキモメンになるかは顔の問題ではなく、態度の問題である、というメッセージだ。生まれ持った顔が良くなくても、態度さえ改善すれば誰だってイケメンに近づくことが可能なのである!

人格がどうたらとかごちゃごちゃ言ってきたけど、難しいことは置いといて、とりあえず僕たちが明日から気を付けるべきことはただ一つ!

「他人をジロ見するな!」

たったこれだけで、君もイケメンに一歩近づくのだ。

 

明日から俺は・・・イケメンになるぞ・・・!

つーことで、キモメンのみんなも女性を恨まず僻まず、イケメンになってくれよな。

じゃあねー☆